こんにちは、フィアレスの内海隆雄です。この度内海は株式会社フィアレスを退任することになりましたのでお知らせいたします。株式会社フィアレスは森、我妻、下村の3人体制で今後も事業を行っていきます。以下、内海より退任の経緯についてお伝えいたします。
「アーティストとしての魂」が失われていった1年
「インプロで社会に貢献する」という想いを持って株式会社フィアレスを立ち上げて1年、まずはインプロについて知ってもらう・企業におけるインプロの価値を伝えるために動いてきました。
ホームページや営業資料を作り、様々な人と出会い、インプロの紹介をする。そのひとつひとつの活動は充実したものでしたが（また貴重な出会いもありましたが）、次第に「インプロ自体」からは離れていくという感覚がありました。
同時に、自分の中の「アーティストとしての魂」のようなものがだんだんと失われていく感覚もありました。それは「このままではインプロ自体を辞めてしまいそう」という危機感にもつながっていました。CEOを離れて、CAO（Chief Artistic Officer）になったのもこの頃でした。
ノルウェーにて、インプロバイザーとしての成長の余地を知る
8月後半から9月頭にかけては、ノルウェーで行われた国際インプロフェスティバルに参加してきました。その大きな理由は、失われかけていた魂を取り戻すためでした。この時期に海外に行くことは時間もお金も労力もかかるものでしたが、「このままではマズい」という危機感から自分に鞭を打ってでも行く覚悟でした。
結果として、ノルウェーに行ったことはとてもいい経験となりました。魂を取り戻すために行きましたが、結果としてそれ以上の「インプロバイザーとしての成長の余地を知る」経験を得ることができました。
ノルウェーに行くまでは「パフォーマンスとしてインプロはもういいかな」「今自分が持っているもので社会に貢献していこう」という気持ちでした。（今振り返れば、アーティストとしての魂を失うのも当然の態度だったと思います。）しかし、世界最高峰のインプロに触れて、まだまだ自分自身に成長の余地があることが分かりました。今ではそこにチャレンジしたいと考えています。
そしてそう考えたときに、フィアレスでの活動からは離れた方がいいという結論に至りました。今後は自分自身の成長と日本のインプロ界の発展に尽力していきます。（それが巡り巡ってまた社会に対する貢献になるかもしれませんが、それはまた少し先の話。）
私はフィアレスを離れますが、フィアレス自体はこれからも続いていきます。今後ともフィアレスをどうぞよろしくお願いいたします。