株式会社フィアレスでは、東京都の児童相談センター様にて、研修をさせていただきました。
2021年に初めて導入いただいてから、3年目の実施。
昨年まで希望者のみの研修でしたが、今年から対象の職員は全員参加の研修にグレードアップです。
実施したのは、『リフレッシュ&エンカレッジ研修』
普段のお仕事では受け手に回ることが多い皆様に対して、自分が感じたことや思ったことをそのまま表現することや、少し無責任に行動してみる時間を提供。緊張しがちな自分をフラットに戻したり、感じているストレスを発散することを目指します。
参加者の皆様は、身体を通して「目が合うと嬉しい」「大丈夫、と言ってくれるだけで安心した」「自分が貼っているレッテルの存在に気づいた」と、業務に繋がる学びも持ち帰ってくれました。
今年で3年目の実施!リフレッシュ&エンカレッジ研修
2021年の立ち上げ当初から導入いただいている、東京都児童相談センター様では、コミュニケーション研修(2022年)→リフレッシュ研修 / コミュニケーション実践研修(2023年)→リフレッシュ&エンカレッジ研修(2024年)と、毎年少しずつ修正やアップデートを繰り返し、3年目を迎えました。
過去の研修レポートはこちら▼
今回の研修目的は、日々の業務を通して、緊張度が高まったり人と変わることに関して怖さを感じている状況をリセットして、リフレッシュしてもらうことです。
人は、「失敗してはいけない」や「同じ経験はしたくない」という気持ちが強くなると、過去に成功した方法や絶対大丈夫だと確信がある方法だけしかできなくなります。結果的に、選択できる行動の範囲が少しずつ狭くなってしまったり、伝えられることが少なくなってしまうことがあります。
そんな状況をリセットするべく、安心安全な場で、一回失敗を恐れずに思ったまま行動してみることや、少し無責任に行動してみる時間を作りました。
福祉専門職の皆様は、相手からの言葉を受け取る側に回ることや時に失敗が命に関わる状況もあります。プレッシャーのかかる状況が多い皆様なので、都としてしっかりここに時間をかけていくことを大切にされています。
講師:渡猛と、5人のパフォーマーで学びをアシスト
児童相談センター様での研修は、メインの講師に加え、5人のアシスタントが参加しているのが特徴です。
普段即興のパフォーマンスをしているメンバーは、ポジティブに相手と関わる姿勢や、自分がどんなことを感じているのかをキャッチして言語化することに慣れています。そんな彼らと直接関わることで、参加者の皆様が体感的に学べることがあるといいなという想いから、この構成で実施しています。
今回は参加者が多かったこともあり、パフォーマーが実際にみなさまの前で実演する時間もありました。
参加者の感想
大人になって、なかなか思うままに感情表現したり、大きな声を出したりすることがなくなっていたので、いい経験になった。
研修の始まる前は、業務のことで頭がいっぱいだったが、だんだん内容に集中できているのを感じ、仕事のことをいったん忘れて、素の気持ちで楽しむことができた。金曜日だったので、土日の仕事のことを考えずに過ごせる気がして嬉しい。
研修内容は以前から楽しみにしていたのに、今週仕事でしんどいことが重なり、誰かと関わることが難しく不安に思っていたが、始まってみると、徐々に心身を解してもらえた感じで、とても有意義な時間を過ごせて有り難かった。
今回の研修で、改めて対人援助を行う中で、相手を信じたり、よく見たり、相手についてよく考えることが大切だということを感じた。
間違いを一緒に笑えるという体験は、同じような職場で働いている人とはできないので新鮮な体験だった。
問題が発生しても、相手がポジティブに「大丈夫だよ」といってくれるだけでこんなにも安心するのかと思った。職場でも相談したりされたりする機会があるが、ポジティブに受け取ることを意識してみたいと思った。
自分が相手に貼っているレッテルによって、自分の態度も変わってしまうことがわかった。事前のレッテルによって自分がビクビクしてしまうこともあるが、自分のビクビクが相手をより怖くさせていたんだなと気づいた。
まとめ
感情を表現してもらったり笑ったりすることで、リフレッシュされていく様子が見えました。さらに、ご自身の業務に紐づけた気づきや学びを、それぞれが持ち帰ってくれたようです。
児童相談センター様では、今回のリフレッシュの他にも実務により紐づけたコミュニケーション実践研修なども実施しています。皆様をご支援することで、間接的にも日本のお子さんたちや親御さんの力になることを、とても嬉しく思います。
研修概要
参加者:110名程度(55名ずつ2組に分かれて実施)
時間:3時間半
対象者:東京都に勤務する2年目の児童心理司・児童福祉司
講師:渡猛
アシスタント:5名